2017年12月9日土曜日

Minestra con Pasta Mista 冬野菜とパスタミスタのミネストローネ

さいの目に切った冬の根菜類や豆にトマトを加えてことこと煮込んだ、具沢山な野菜スープの定番ミネストローネ。
浮き身に加えたパスタは残り物を寄せ集めてきたようなパスタミスタ、まるでおもちゃ箱をひっくり返したように雑多な感じが賑やかで楽しい一皿です。

寒さが一段と増してきましたね。
ことこと煮込んだスープやシチューが美味しい季節です。
イタリアでは、野菜などがたっぷり入ったスープのことをミネストラ、もしくは語尾を強調してミネストローネと呼びます。
今では日本でもすっかりおなじみのメニューですが、日本ではトマトで野菜を煮込んだスープこそがミネストローネというイメージが強いかもしれないですね。
でも、イタリアでは必ずしもトマトで煮込むとは限らないですし地方や家庭によってもレシピは様々です。
ただしミネストローネという言葉にはごちゃごちゃした=具沢山という意味がありますので、レシピは違ってもいろんな種類の野菜がたっぷり入った具沢山スープであるのは共通しています。
野菜の種類が多ければ多いほど、いろんな味が混じって美味しくなるという考え方ですね。

ミネストローネはオリーブオイルの美味しさを最もストレートに感じることのできる料理のひとつだという点も共通しています。
仕上げの C d'olio= Cの字を描くようにまわしかけたオリーブオイルの香りがたち、ほっこりするところがいかにも田舎の素朴な家庭の味。
現代風のレシピでは鶏のブロードやコンソメを使うのが一般的ですが、田舎風の野菜スープなのでいわゆる肉のブロードなどは加えず野菜から出る出汁と水、旨味を補完する目的で少量のハムを出汁の素の代わりに入れて煮込んだクラシックなものもなかなか風情があります。
少なくとも安っぽい味のコンソメとかよりお勧めで、具材として加えた野菜と香味野菜のソフリットが織り成す旨みが味を決めます。
ソフリットは香味野菜の御三家=玉ねぎ、人参、セロリのみじん切りをひたひたのオリーブオイルでペースト状のルゥのようになるまで炒めた煮込み料理に欠かせない旨味の素。
炒めるというとフライパンをあおったり、木べらでかき混ぜ続けるのをイメージしてしまいますが、ソフリットのフリット=揚げるという意味からも想像できるようにどちらかというと揚げ焼きに近いイメージ。
焦げないようにときどき木べらで混ぜ返しますが、なるべく放置プレーで混ぜるのを我慢して水分を飛ばしながら旨味を凝縮させていきます。

ミネストローネは浮き身としてマカロニなどのショートパスタを入れることがありますが、今日はいろんな形のショートパスタをミックスしたパスタミスタが入った賑やかな一品。
もとはちょっとづつ残ってしまったショートパスタがもったいないので、寄せ集めてきて一品作ってしまう貧しい時代の名残りです。
ショートパスタに限らずスパゲッティなどのロングパスタも、残りものをぽきぽき折って加えれば、文字通りミネストローネ(ごちゃごちゃした様子)という雰囲気。
子どもたちに違う形をいくつ見つけられるか競わせたりしても楽しいですよ。



Ingredienti (per 4 persone)

パスタミスタ250g
玉ねぎ大2個
にんじん中1本
じゃがいも大3個
キャベツ1/2個
赤いんげん豆(水煮)1缶
ホールトマト1缶
プレッツェーモロ5枝
オリーブオイル適量
ローリエ2枚
パルミジャーノ適量
適量
黒胡椒適量
- per il Sofritto -
にんにく2片
玉ねぎ大1個
にんじん1/2本
セロリ1/2本
オリーブオイル大さじ3

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください

Preparazione

まず香味野菜のソフリットを作ります。
にんにく、玉ねぎ、にんじん、セロリはいずれもみじん切りにします。
フライパンにたっぷりのオリーブオイルをしき、ごく弱火でにんにくの香りを出したら他の香味野菜を入れて中火で炒めていきます。
本文にも書いたように木べらでかき混ぜ過ぎてはいけません。
なるべく放置プレーで焦げないようときどき混ぜ返す程度にします。
時間にして30分ほど、野菜がペースト状になったら火を止めます。

ミネストローネの具材はなんでもいいんですが、ごく普通の冬野菜ならじゃが芋とにんじん、玉ねぎ、キャベツなどでキャベツはざく切りに、その他の野菜は1.5cm角ほどのさいの目にカットします。

深鍋に香味野菜のソフリット、ホールトマト、ローリエ、玉ねぎ、人参を入れ、ひたひたになる程度の水を入れて煮ていきます。
煮崩れしやすいじゃが芋も時間差で加えて30分ほど煮込みます。
味見をすると野菜の甘みがいっぱいなのがわかると思います。
あとは塩胡椒で味を調整すれば出来上がり。

スープ皿に盛って黒胡椒を挽いてパルミジャーノを削りかけます。
仕上げにオリーブオイルで Cの字を描けば出来上がり。

関連記事 - イタリアの冬のスープ料理

Zuppa di Fagioli Cannellini
ハムといんげん豆のスープ
Panada Cremonese
クレモナ風 パン粥料理パナーダ
Zuppa di Cipolle Gratinata
ヴァルドスタ風オニオングラタンスープ
Acquacotta Toscana
半熟卵とパンと野菜のミネストラ アクアコッタ


2 件のコメント:

  1. こんばんは𓇼
    いつも美味しそうな料理と
    丁寧なblog内容で楽しく見させてもらってます 𓌈
    偶然 中東版ミネストローネを作ったので コメントしてみました
    イタリアンパセリ入れると美味しいのですね
    今度 私もイタリアンパセリ入れてみます◟̆◞̆

    返信削除
    返信
    1. Juana様、コメントありがとうございます。
      ミネストローネに卵を落としても美味しそうですね。
      中東のシャクシュカはクミンや唐辛子が入るのでエキゾチックでスパイシー、ミネストローネとはだいぶ味が違うように思います。
      イタリア料理だとトスカーナ州のアクアコッタ(https://abebeeno.blogspot.jp/2015/01/acquacotta-toscana.html)という郷土料理が近いかもしれません。

      削除